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人生初のヒッチハイクをしてみて。

こんばんは、ハシモトマサツグです。

 

土曜日(10/21)から用があって、昨日まで(10/23)弘前に行っていました。弘前といえば、自転車で日本を旅した時にお昼ご飯を頂いた場所という思いで。そして綺麗な女性がたくさんいたということは覚えています。(とても俗っぽい、、、笑)

 

その時弘前にいた時間は約2時間弱。どこも観光しませんでしたし、食べ物だってろくに味わえていませんでした。弘前のシンボル、リンゴでさえノータッチのまま秋田県にい入ってしまいましたし。ということで次こそは弘前の街を楽しむぞということで、期待感が爆上がりの中、東京を出ました。

 

※これだけ弘前に対する期待感を書き綴ったのですが、これから下の記事には一切弘前の話が登場しません。お許しください。笑

 

誰かに会いたかった。

今回弘前まで行くのに、交通手段をどうするかとても悩みました。というのも今の残金が6000円しかないから。東京から弘前まで行くのに5900円。100円のおつりが返ってくることに感謝して受け入れるか(その100円でいろはすが買えるな〜やった〜みたいな)、いや金銭的な無理をせずに体力的な無理をすれば旅費を浮かすことが出来るのではないか。もちろん後者を取りました。ということで前から気になっていたヒッチハイクを慣行することに決定

 

確かにお金の面で苦労しない(かもしれない)という算段でヒッチハイクをすることに決めたのですが、実はもう一つ大きな理由がありました。

それは「誰かに会いたかったから」。ここ最近、だれにも会わず一人でいる時間の方が多い日が続いていました。しかも「誰にも会わない」というのも、結構ハードな「誰にも合わない」でして、今まで大事にしていた人たちとなぜか距離を置くことを連続して行ってしまい、「本当にひとりぼっち」みたいな感覚に勝手になっていました。(自分からひとりぼっちになる選択肢を選んでおいて何様だと今なら言いたい。笑)

だからといって悲しいとか寂しいとかという気持ちにはならなかったのですが(その時は。)、「このまま人とコミュニケーションがとれないまま生きるのは無理だ!」と直感的に思ったので、無理やりにでもコミュニケーションを取りに行くと決めてヒッチハイクをすることに。

「1人」になることは大事かもしれないですけど、「ひとりぼっち」は多分ダメなんでしょうね。

 

初めてのヒッチハイク(蓮田sa~佐野sa)

ヒッチハイク経験のある友達に連絡を取って、「東北方面に行くなら蓮田saから始めるのがいい」と教えてもらい、いざ出陣。

蓮田駅に行くまでにお金を使って、更にスケッチブックとペンを買ったことにより、残金はどんどん減っていきました。お金を削るためにヒッチハイク!とか言っていた前日の僕はどこに行ったのでしょうか。

 

ここ通っていいの?と言わんばかりの道を歩き、裏口からsaに侵入。そしてビビりなので始めるまで30分ぐらい雨の中を走る人、走っていく車を見つめていました。完全に固まっていました。

 

いつまでもこんな調子ではいられないので、ドキドキしながらスケッチブックに「仙台方面」と書いてスタート。

30分ぐらいたってもなかなか捕まらない。そう甘くはない。なかなか乗せてもらえないなか嬉しかったのはドライバーさんが顔や身振りで拒否してくれたこと。何も反応が無いとそれが普通だとはわかっていても寂しい気持ちなりました。そんな中少しでも合図を送ってくれる人がいるだけでもうハッピー。

ダメと言われてハッピーってなんかいいですね。だめの合図もらった僕も笑顔で会釈できるし、接して貰えただけで嬉しい。コミュニケーションが取れてる(少なくとも僕から相手に感謝を伝えることができてる)気がする。

 

ただ乗せてもらえない状態が続くのもまずいと思ったので行き先をもっと近いところにチェンジ。で「佐野サービスエリア」と書いているその途中でワゴン車から家族連れのお父さんが「のってく?」って声をかけてくださいました、、、!うわぁぉぁぃぁぁぁぁ!!!

 

4人家族で、奥様と子供2人。なんとヒッチハイカーを乗せるのは初とのこと。お互いに初同士。なんということ!

学校の話や、野球トークなど話しながら、ハイチュウを長男くんから貰い、なんでしょう。幸せな気持ちに包まれて佐野saに着きました。楽しい週末にお邪魔させて頂き失礼しました。ものすごく幸せな雰囲気に包まれたご家族だったので初めてのヒッチハイクが皆さんで本当に良かったです、、、!ありがとうございました!

 

皆さんの「愛」を感じ、返す。

ありがたいことに、佐野saではすぐに声をかけていただきました。乗せてくださったのは、脱サラしてエゴマを育てているという御歳78歳のおじいちゃん。那須高原まで乗せて頂くことに。

この辺りから、自分に出来ることを考え始めました。僕のことを載せてくださった皆さんは僕に対して(無料で乗せてあげるという)無償の愛を捧げくれたんだと思います。それに対して僕も何かを返さなくてはいけないと思うようになり自分には何ができるのかを考えました。物やお金は差出せるストックが無いから出来ない。ならば相手の話を聞いてあげて、全力で引き出すし、楽しませてあげることが僕に出来ることなんじゃ無いかと思い、数少ない持てるトークスキルを全力で解放しました。笑

おじいちゃんとは2時間近く喋りっぱなし。仕事の話から、地方の話し、政治について、生き方とか。たくさん喋りましたが、おじいちゃんが楽しんで話している姿を見れたのがとても嬉しかったです。話を聞いている感じ誰かと会ってお話をするのが好きなようで。「人と話していると新しいアイデアが閃かんだ」と言ってくれて、少しでも力になれたのかななんて感じて。あと笑顔を見て喜べてる自分に対してもああ、愛を持って接せているんだなと感じたり。

話し足りなかったので、おじいちゃん、また佐野saで待ってます。拾ってください。笑

 

次は、バイク大好きなお父さん。僕の父親とちょうど同い年という事で、お父さんです。はい。

最初は話の糸口がなかなか見えてこないなか、探り探りな話が続いていたのですが、どうやらバイクが好きなよう。ギャンブルを辞めて、バイクにハマっているという話をずっと楽しそうに話してくれました。車種の話や、自分のバイクのこだわり、配色の良さとか本来これはバイク好きにしか話せないんじゃ無いか?という細かい所まで教えてくれて、信頼されている?感じになりました。好きなものを笑顔で話せる男はかっこいいですね。そしてその笑顔が見れてなんかこっちまでハッピー。

降ろして貰う際にお父さんと握手をしたのですが、その掌はでかくまさしくバイカーの手でした。

 

 

この日最後に乗せていただいたのは2人組の男性。キリスト教の団体に所属しているらしく、全国移動を頻繁にするような方々とのこと。乗せていただいた車もトラック型キャンピングカーで、寝泊まりが出来るようになっているらしい。僕は別に宗教の話はしてはいけないとか思っていないので、いろいろ質問したらしました。

その中でも「進化論」が正解ならなんで現代にホモ・サピエンスがいないのか?という話は興味深かった。たしかに。

どうやら明治大学のキャンパスの近くに来ていることもあるようなので、もしお会いすることができたらいいな〜なんて思いました。

 

控えめに言って、やってよかった。

今回は4台の車に乗せてもらったわけですが、どれも素晴らしい出会いでした。人と話す楽しさを久しぶりに思い出したような感じ。相手のことを知るために自分の中にあるものを全て解放してコミュニケーションを取る感じがすごく快感というか、幸福感というか。更に相手が楽しそうに話している姿を見れるなんて最高です。

そんな時、ああ、いつも側にいる人(自分に最も近いような人たち)にほど、こういう気遣いって言うんでしょうか、そういうのを忘れている気がしてもう一回改めて立ち帰らなきゃいけないなって強く思いました。

恥ずかしいかもしれないけど、改めて愛を伝えることって凄い大事だし尊いことなんだよなということに気付かされたそんなヒッチハイクでした。