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死ぬまであとどれほど徳を積むことができるのか

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 昨日は千葉県にある祖父母の家に行き、放蕩孫(僕のこと)にお話をご教示していただくDayとなった。今後の身の振り方について確固たるプランが無い僕は、うう、避けては通れぬ道ぞ、、、!と身構えていたものの、自分の予想の右斜め上の右下ぐらいを行く、いい感じになった。書き出したかったことを吐き出していきます。

 

あと完全に余談なのですが、これからの記事は日々の体験をベースに思ったことやなんか書いて見たいと思うことを書き連ねていく感じでやっていきたいと思います。橋本真嗣という人間はこんな感じで生きているんだなというのを文章でさらけ出す、そんな場になればと思います。

贅沢な日々を過ごしている

さて、おばあちゃんの好きなメロンパンとおじいちゃんの好きな煎餅を手土産に持っていく。ありがたいことにお昼ご飯をごちそうになった。そこは中華料理店だったのだが、バイキング形式だ。残念ながら、正直雰囲気がいいとは言えない。ホテルの上層階にあるとは思えない感じだった。周りの客の雰囲気もいまいちで、店員さんもなんとなくダラーとっしている。そこまできれいでもない。諸々を含めて好きになれない感じが出ていた。

が、そういうことを思っている自分は、贅沢な人間だなと思った。もし自分の状態が「腹が減って今にも死にそう」だったら、絶対こうは考えないだろう。47階から見えるオーシャンビューは心を癒し、食べ放題コ―ナーは天国にみえるだろう。日々の生活水準に感謝をして店をでる。

 

もれなく店を出てから祖父母と僕で、「残念だったね」という共有をし一体感は出たから、それはそれでよかった気がする。

三国志演義

 今回は新しい試みとして最近ハマっている本について書いて見ようと思います。記念すべき第一回は『三国志演義』です。この本について書きたいことは腐るほどありますが、特に「仁徳」というものがとても今の自分の心に刺さりました。劉備という主人公級の登場人物がいるのですが、基本的に彼の行動は仁徳を中心としており、民には優しく接し、無駄な争いはしません。彼の周りに集まる武将たちも正義感が強く、義に溢れています。

 文章にしてみたもののこの本の良さを上手く伝えられていない気がします。が、太古の昔から仁徳を積むということがいいことであるという概念は存在しており、自分はどこまで仁徳を持って人と接することが出来ているのかを猛烈に意識させられます。

全部で120話あるのですが、最初の60話ぐらいまでは結構スムーズに読むことが出来ます!時間のある方はぜひ!

欲しいものリスト!Tentsile(テントサイル)

更に新しい試みとして、今現在欲しいと思っているモノも紹介したいと思います!

「欲しいものは口に出すと実現する」的な言葉があるように、まずは自らの欲を出していけばいい感じになるのではないかと思ったからです。お金を貯めるきっかけになるかもしれないし、他の誰かの欲しいモノになるかもしれない。取りあえず正直な気持ちを吐き出します!

 

Tentsile(テントサイル)とは海外製のテントです。従来のテントと何が違うかというと、もはやテントの概念自体が新しく「三方向を木につるして、空中にテントを張る」というハンモック兼テントとなっています。空中に浮かぶという非現実感に惚れてしまいました。言葉で説明をするのは難しいですが、ワクワク心をくすぐられる一品です。もし手にすることが出来たら自分が楽しむのは勿論、ぜひいろんな方が体験できるような場を作りたいと考えております!

テントサイルジャパン

 

死ぬまであとどれほど徳を積むことができるだろうか 

 祖父母の家に戻り、おばあちゃんが出してくれたリンゴとイチゴをかいつまみながら話を聞く。

 我がグランドファザーは9人兄弟の末っ子として戦時中に生まれた。シングルマザーの家庭で、家は貧しかったという。祖父はこの家族を何とかしたい、母親を少しでも助けたいという思いが生活の軸になっていた。小さいころからアルバイトをいくつもやったという。この話をしている時の祖父の顔が印象的だった。年末年始の餅つきのお手伝いをし、今でいう1万円相当のお金をもらい、たくさんの餅を持たせてもらい帰った。

働いて得た一万は丸々母親にあげた。そして餅の話なのだが、その中にあったあんころ餅が母にヒットしたらしい。「それはものすごく喜んでいたんだよ!」と僕にいった祖父の顔が万遍の笑顔だった。上手く言い表せられないが、素敵だなと思った。優しいってこういうことだなと思った。僕もいい心に触れることが出来た。

 

さて話は戻り、祖父のいわゆる学歴というものは中卒であり職業も一番早く就職できるところで決めた。ここまでの話でも相当すごい話だとお坊ちゃまな僕は思う。だが、ここからの話が更に素晴らしく、人生はミラクルの連続だなと個人的に思わされた。

 祖父の人柄や人とのつながりを大切にしている所が評価されたのか推薦された就職先は現在も続くメガバンクであった。結果、祖父は金銭的に母親を安心させることが出来た。親孝行の意味合いは人によって違うと思う。うまく言えないけれど話を聞いている感じ、祖父はその誠実な気持ちがつながって結果金銭的な面でもいろんな面でも親孝行をしたと言える気がする。

 徳というのか人の繋がりを大切にするサムシングはさらにつながりを見せ、何と同期の中卒では唯一の支店長となり(!)、定年後も若かりし頃の友人に誘われ同じ銀行系列で働くことができ、現在78歳だがこれまた知人の紹介でそろそろ上場するらしい不動産グループで古参として楽しそうに働いている。世間を知らないのでこういう事はザラにあるのかもしれないが、僕はミラクルの連続だと思った。

 僕が祖父を尊敬しているのはこの話をするときに、「俺はこれだけやった!えらいだろ!」という雰囲気で話すのではなく、「徳を積んだり、人を大切にしたらこうなったよ」と話すところだ。こういう年の取り方は素晴らしいなとシンプルに感じた。どれだけお金を手に入れても何か祖父からは傲慢さみたいなものは感じない。あくまで人を大切にできているかを感じる。

 この話を聞いてものすごく恥じ入った。僕はどれだけ人のつながりを大切にして人生を送れているだろうか。どれだけ日々徳を詰めているのだろうか。別にいいところで働きたいと望んでもいないし、支店長になりたい訳でもないし、家族を持つ夢があるわけでもない。でも俺は誰かのために生きることが出来ているだろうか。意識しているだろうか。

祖父と比べると僕はまだまだ長いこと生きると思う。死ぬまでにあとどれほどの徳を積むことができるのだろうか。

 まだまだ自分の甘いところを痛いほど痛感したと同時に、ああ、俺はまだまだここからだ!(伸びしろはある!?)と思った。

 

帰りの電車で、子供連れのお母さんに電車の席を譲った。ありきたりだし、すごい小さいことだ。(というか譲るのは普通!)でもまずはこういうことから少しずつ徳を積むことが出来たらそれだけでも、「今日はいいことをした!」と思える一日が過ごせる。そうやって日々を積み重ねることができたら最高だななんて思った一日となった。

 

おしまい。