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5/18 やまにっき〜こんな感じで生きています編〜

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懲りずにまた赤城山に来ている。どんな感じの生活を送っているのか少し紹介してみたいと思う。

 

群馬での生活日誌

・『池の土ぜんぶ抜く大作戦』

土に埋もれた池エリアを復活させるという作戦だ。

テレビ番組のやつは池の水をぜんぶ抜くが、僕の方はうまっていた池を発掘するのが目的のため、池の土をぜんぶ抜くのである。もちろん人力でスコップで土をすくっては台車に積み込み、堆肥エリアに運ぶ。これの連続だ。キリがない作業に途中で死にたくなるが、底が見えた時の「やったぜ。」感はハンパない。

 


ひいおじいちゃんが住んでいた時代は(いつごろなのかはよく分からないけど)いい感じの庭園があり、池がその一部として役割を果たしていたらしい。池を完全復活させるまでは行かなくていいから、そのスペースを再利用できたら面白そうだなと思う。何をしたら(僕自身が)ワクワクするだろうか(父親は足湯にしたいなと言っていた)。底が見えちょっぴり綺麗になった池を、リゾートチェアに腰掛けながらながめ続けていたら気づくと外は真っ暗になっていた。

 


・おやすみday

 

3日に1度、温泉に入りに行く日を設けている。山を降りた先にある「ユートピア赤城」には小さい頃から行っているので馴染み深いし安心できる。wifiもあるので山小屋でできなかったことをすることもできる。

温泉を出て次は僕の大好きなイタリアンレストラン「フィオーリ」に行く。ここのパスタは通常のお値段で大盛りなので、ロクに食べ物を取っていない僕には天国みたいなところだ。この日はあさりとベーコンのパスタが最高に美味しかった。ちなみにピザもめちゃくちゃ美味しい。ミミが分厚い。そして何よりもこのお店が好きな理由として、お店の雰囲気が素晴らしい。店内の内装や音楽はもちろん、店員さんの雰囲気が最高だ。うまく言葉にできないのが悔しいが、赤城山に訪れたら外せないスポットだと思う。ぜひ行って見てほしい。(写真を撮るのを毎回忘れちゃう!!次は!)

温泉に行ってフィオーリに行って家に戻る、をやると20,000歩になるのでとても良い眠りにつける。この活動をする日を僕は「おやすみday」と呼ぶことにした。

 

夜の過ごし方

 

「窓を開けっ放しにした方が自然と一体化できる!」などとほざいて家の窓という窓(玄関の扉さえ)をフルオープンにした結果、たくさんの虫さんがインしてきた。昼はハチさん&ハエさん、夜は怖くて見れていない。虫さんの、照明にぶつかる音がとてもノイジーでイラついてねれなくなる。「田舎生活に慣れちゃったもんね~!」と調子に乗っていた自分に対する戒めなのだろうか。夜の部には結構大きめの方も同席され、ぬわぁぁぁぁとなっていた。

 


寝れないまま時が経つ。夜中はあまり楽しいことを考えられない。ぼーっと暗がりの中天井を見つめると、どうしても半端ないほどの孤独感や寂しさが迫って来た。「なんで俺はこんなことをしているんだろう」「俺の生き方なんて誰のためにも、ましてや自分のためにもなってないのではないか」。考えても仕方のないことがどんどん溢れて来る。気を紛らわすためにPrimeVideoにダウンロードしてあった『マンチェスターバイザシー』を見る。でも寝れない。

 


さえないメンタルのまま、鳥のさえずりが聞こえ朝が来たことを知る。外に出て椅子に座る。ただ鳥の声に耳をすませる。林のさざめきに包まれる。薄暗かった夜が明け、少しずつグレーから青に変わる空が現れた。この瞬間、言葉にするのが難しいのだが、産まれた、と思った。今この瞬間に産まれおち、今日という1日を生きる。そこには意味はなく、ただ安心感だけがあった。歓喜の瞬間があるわけではないが、じわじわしみる幸福感、安心感がある。生きるってこういうことだと思った。生きる意味とかそんなことは元から存在せず、ただ朝日を浴びて1日が始まる。そこから続く時間の流れ、それが生きるなのだ。上手いこと頭の中で言葉がまとめられないのだが、とにかく、それぐらい夜明けは素晴らしかった。

 


鳥たちの声は僕に睡眠欲を与え、林の揺れる姿はまぶたを重くした。僕はこの雰囲気を感じたまま寝たいと思ったので、窓をフルオープンにして寝る。気づくと虫さんたちは各々の仕事に向かうためもう家の中にはいなかった。

 


つづく。